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さて今月の演劇部は、ケラリーノ・サンドロヴィッチによるナイロン100℃の新作舞台、『神様とその他の変種』を観に久しぶりの本多劇場へ。今回は下北沢小劇場デートという趣向の企画で、せっかくなので"下北カジュアル"をドレスコードに、月曜日からジーンズにスニーカーの出立ちで仕事もカジュアルに?早めに切り上げて集合。
名作『わが闇』や昨年見た『あれから』など、ここのところ圧倒的なクオリティの高い作品が続いている彼の新作でもあり、ファンをアッといわせた緒川たまきさんとの結婚報告後の初めての作品でもあり(関係ないか)、いつもにも増してワクワクしながら劇場へ。ケラさんの公演ではなぜかタレントを見かけることがとても多いが、この日もなんとSMAPの草薙くんが何気なく観客として来てました。 今回のテーマは、いじめや引きこもり、屈折した集団の人間関係など、やや若者よりの社会問題を軸にしているが、それを取り巻く大人たちの夫婦もそれぞれ秘密や葛藤・偽善を抱えており、そこにサスペンスも加わって全体にシリアスなトーンで進んでいく。しかしそこはナイロン、強烈な俳優達による笑いが物語を逸脱させ、結果として大きな遠心力を働かせていく構造は相変わらずだ。 ナイロンの俳優陣は本当にいつも素晴らしいが、特に犬山イヌ子さんに山崎一さん、今回も強烈な余韻を残す人物像を演じきっていて白眉。大倉孝二さんもジョーカーとして、おいしい笑いをいつも持っていくパワーに終始楽しませられる。ただ、まだ3日目ということもあるせいか、脚本の勢いというより役者の個性とトークによる牽引力によりかかっている部分がやや多いかな、と感じた(正直この人たちだと、どんな本でも面白く演じてしまえるし)。いずれにせよトップランナーならではの期待の高さがあるからなのだが・・・ ラストに向けて物語が破綻していく展開は、観る人によっては賛否両論かもしれないが、神様の登場やラストシーンの雨も含め、主人公の健太郎くんの夢の世界と現実が錯綜していくような、不思議な感覚で鑑賞体験を終えることができた。 下北沢ということで、演劇のアフターをどうするかかなり悩んだのだが、この日は食べログで見つけた本多劇場すぐそばのこちらの店にて。この地には珍しく大人の雰囲気で広いカウンターが心地よく、数え切れないほどの魚のお薦め料理と、豊富な日本酒の組み合わせが魅力的でした。
by keidd
| 2009-04-21 22:27
| 東京舞台
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