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先日は、銀座のテアトルシネマで公開中のエリック・ロメールの新作、『我が至上の愛~アストレとセラドン~』を観に行ってきた。美少女(と美青年)の恋愛/エロスを描かせたら右に並ぶ者のいないこのフランス・ヌーベルヴァーグの"萌え"巨匠が最後の作品だというこの映画、まさに彼の世界観が全編に溢れる、いろんな意味でちょっと突き抜けた作品となっている。
この映画、7世紀にオノレ・デュルフェという作家によって書かれた、大河ロマン小説のはしりと言われる『アストレ』をベースに、原作の舞台であるロワール地方が都市化で当時の風景の撮影が困難なため、水源地として有名なオーベルニュ地方に移して全編ロケを敢行。 あらすじは、羊飼いの美少女アストレと絶世の美青年セラドンは純愛の仲だったが、ふとした誤解と嫉妬からアストレがセラドンを拒絶してしまう。アストレへの深き愛ゆえに絶望したセラドンは川に身を投げ自殺を図るが、美しい女性のニンフ(精霊)たちに助けられ、彼女たちの城へと連れて行かれる。 端麗なる容姿からマダムに気に入られて城を出る事を禁じられるものの、女性の一人の計らいでなんとか抜け出し、セラドンは森で暮らし始める。アストレの「私の前にもう二度と現れないで欲しい」という言葉を守って村に戻らないセラドンだったが、僧侶の計らいで神々を祭る森の聖地を作っていく仕事をしているうちに、偶然にも巡礼でやってきたアストレ達との再会を果たすことになるのだが・・・ ![]() しかももはや物語はどうでもいいほどのご都合主義的展開で、現実感や時代性すら超越しているのだ。たぶん、何の予備知識もなくこの作品を観た人は、呆気にとられて空いた口が塞がらないのではないだろうか・・・それでもなんと魅力的な映画なのだろう、と思ってしまうのだが。 例えばセラドンが僧侶の娘に女装してアストレに会い、文字通り乳繰り合う後半のくだりなど、普通気づくだろ!と突っ込みを入れたくなるシーン笑いをこらえるのに必死になってしまった。とにかく美しく、能天気な楽しさにつつまれて、映画を見終わったときには俗世間の雑事をすっかり忘れてしまうほどのインパクトのある体験ができることは保証する。 最後に、この映画に寄せたかつての我が師匠の絶妙のコメントを。まさにこの作品を観た人だけが心から共感できるメッセージだ。 「爆笑をこらえてこの艶笑喜劇(21世紀のルビッチ!)を楽しむには、映画のいい加減さに対するまともな感性を備えていればそれで充分だ。」蓮實重彦(映画評論家)
by keidd
| 2009-02-04 21:42
| 東京映画
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