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先日は、久しぶりに映画で気分転換でもしようと思い、ブラピとケイト・ブランシェット主演という興味深い組み合わせ(そういえば、前作「バベル」もそうでしたね)で、なかなか評判のいいデヴィッド・フィンチャー監督の「ベンジャミン・バトン」を丸の内に観にいく。個人的に、ケイト・ブランシェットが出る映画は外れがないという印象もあるので・・・
スコット・フィッツジェラルド原作の短編をもとに映画化したこの作品、ご覧になった方も多いと思うが、生まれたときから老人の姿で、年をとるにしたがって若返っていくという不思議な体質に生まれた主人公ベンジャミン(ブラッド・ピット)の特異な人生を通じて、「過ぎ去った時間は二度と戻らない」という誰もが認識させられる事実を、もっとも劇的なかたちで表現している。 ニューオリンズの老人ホームで黒人の母親に育てられ、死を身近に感じながら成長するベンジャミンは早くから自らの運命を受け入れ、周りで運命に翻弄される人たちを静かな眼差しでみつめながら、少しづつ自らの可能性を拡げ、生きることの意味を学んでいく。 初めて出会ったときから運命的な絆を感じたデイジー(ケイト・ブランシェット)とともに成長していくベンジャミンは、さまざまな紆余折を経て彼女と結ばれることになるのだが、そのときこそが2人の人生のほんの僅かな交差点であり、二人は決してともに同じ年を重ねながら人生を歩んでいくことができないという運命の残酷さを、物語の後半では静かに描いていく。 ![]() 特に、ベンジャミンにとっては、人生の終わりからスタートすることで、自らの寿命が最初からわかってしまう(あるいは、死期が近づいていることが明確にわかる)という部分にも限りある人生の儚さをより感じさせられるのだろう。 それにしても、少しづつ若返っていく人生っていったいどのような気分だろうか?よく、人生の始まりと終わりである赤ん坊と老人はよく似た存在だというが、精神的な経験と、肉体的な若さが増していく時期があるというのは魅力的なことなのかもしれない(逆に映画でも描かれるように、人生経験のない老人ほど惨めなものはないが)。 個人的には、過去の若さゆえの未熟さと、年を重ねることによってより幸せが増していく実感をもてているのだろうか、年をとることに対してはむしろポジティブで、昨日の自分よりも若返りたくないと思うのだが。でもこればかりは、男性と女性ではずいぶん違うのかもしれないが・・・ 映画は淡々と2人の結末までの人生を描写し、決してドラマティックなエンディングを迎えるわけではない。娘とのエピソードやベンジャミンの最期など、あっさりしていて見終わった瞬間はむしろやや物足りなさを感じたほどだ。しかし、しばらく経ってから思い出すとより印象が膨らんで、いろいろな思いを追体験をさせられるような、静かな余韻の美しさに満ちた映画だと思う。
by keidd
| 2009-02-21 22:27
| 東京映画
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