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美術展を見る楽しみ方にもいろいろあると思うが、来場者の個性的なファッションを楽しめるという点でも非常に面白かったのが、10月末から東京都現代美術館(MOT)で開催されている「ラグジュアリー:ファッションの欲望」展だ。この展示会、17~18世紀の宮廷社会のドレスと、20世紀のファッション・ブランドによるオートクチュール作品の展示を通して、ファッションにおける「ラグジュアリー」という中核的な概念をさまざまな角度から捉えなおす試みがなされていて非常に興味深い。
最初のコーナー「着飾るということは自分の力を示すこと(Ostentation)」では、見せること=自己顕示というラグジュアリーのもっとも本質的な目的を軸に、フランスが誇る贅沢産業であるオートクチュールの歴史を、宮廷時代からのファッションと対比させながら紐解いていく。トレーン(引きすそ)やロココ・ファッションの横へ張り出したスカート、装飾が巨大化した髪型など、身体拡張による造形美がこうした視点から解説されていて、コミュニケーション手段としてのファッションの歴史的な役割について考えさせられる。 また、「削ぎ落とすことは飾ること(Less is more)」では逆に、近代になってシンプルで日常的なスタイルへのニーズ変化を見抜き、機能性や快適さがデザインに求められる現代ファッションを創造・体現していったモダニズムのデザイナー(シャネル・ポワレ・ディオール・サンローラン・バレンシアガ・グレなど)の作品群を扱い、外からは見えにくい贅沢、すなわち「密やかな」ラグジュアリーへの価値感の進化を展示している。シャネルの語ったとされる、「ラグジュアリーの反対語は"貧乏"ではなく、"下品"なのだ」という言葉が印象的だ。 ![]() さて、この美術展にはぜひ自分自身も思いっきり個性的なお洒落をしていってほしい。服飾学校の生徒やデザイナー、ファッション好きの観客が多いのだろうか、袴のようなスカートを履いている男性、カラフルなコーディネートが印象的なカップルなど、男性・女性ともに思い思いに個性を表現する来場客のファッションのレベルの高さにも目を奪われてしまった。私も最近買う服がどんどんカジュアルで無難なものになってきて、この展示会でファッションで自己表現する楽しさに久しぶりに気が付かされたほどだ。 MOTはリニューアル・オープンしてからの企画展示の充実振りには目を見張るものがあって、この企画展と併催しているのがドイツを代表する現代アーティストの「レベッカ・ホルン展」や、バカボンドの井上雄彦氏によるエントランス・スペースのプロジェクトなどいずれも見所がたくさん。客層も現代美術中心のせいかセンスのいい若い人達が中心で、若いカップルでの秋の美術鑑賞にもおすすめだ。
by keidd
| 2009-11-15 21:27
| 東京美術
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