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2010年の東京演劇シーンの注目作第一弾ということで、昨日は渋谷のシアターコクーンで年末から上演中のケラリーノ・サンドロヴィッチの新作舞台、『東京月光魔曲』を観にいってきた。 昭和初頭の東京を舞台に、関東大震災、日露戦争といった時代の大きな出来事によって人生を翻弄されていく登場人物たちを描く、エロティシズムと奇想天外な事件に溢れた活劇もので、全編が懐かしい「探偵小説」の匂いで彩られている。お馴染み芸達者なナイロンのコアメンバーに加え、主役の瑛太、松雪泰子、伊藤蘭にユースケ・サンタマリアなど、なんとも豪華なゲスト俳優陣だ。 物語は、父親を戦争中に軍隊の身内に殺された姉弟(瑛太・松雪泰子)が、大人になってその父を殺した人間を見つけて復讐していくストーリーが軸になっているのだが、同じ部隊に属していた登場人物たちが、その後の人生において不思議な関係で絡み合っていく世界が宿命的に描かれるとともに、先の読めない展開に惹き付けられる。 昨秋に見に行ったカフカの実験的な作品とは打って変わって、今回、ケラさんの演出は洗練されたプロフェッショナルの技を如何なく発揮しており、今までになく余裕と自信が見られる。じっさい、3時間半の長丁場でありながら、全く飽きることなくあっという間に時間が経ってしまったほどだ。いやあ、オモシロイ。 舞台も、過去3作品と比べても最もコクーンの大箱の空間をうまく活用しており、四面を回転させながら場面転換を行う立体的なセットの造形も洗練されている。猟奇的殺人や変態の性愛など、随所にエロ・グロ・ナンセンスな演出が見られるのだが、決して下品にならずにスタイリッシュにまとめていて、爽快な観賞後体験を味わえる。 ナイロン100℃では観客の度量を試すかのような毎回新しいチャレンジを世に問うてきたケラさんが、コクーンの舞台でちょっと肩の力を抜きながら生み出した、東京の演劇のレベルの高さを再認識できる、極上のエンターテイメント活劇としてお勧めできる作品だ。
by keidd
| 2010-01-08 06:59
| 東京舞台
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