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抜けるような青空の週末は、先日に引き続いて五反田のフランクリン・アベニューでゆっくりお昼をいただいた後、ソニー通りを歩いて御殿山の原美術館へ。同美術館で4月から開催されている、ヘンリー・ダーガー展が今日のお目当てだ。ダーガーはいわゆるアウトサイダー・アートと呼ばれる、正規の美術教育を受けない、精神病患者などの表現者(アーティスト)の代表の一人として知られる。8歳で孤児として知的障害者の施設に預けられ、17歳で脱走してから1973年に81歳で亡くなるまで天涯孤独の人生を送った。 彼は、ほとんど自室にこもった生活の中で妄想世界の創造に生きがいを見出し、実に15,145ページに渡る「非現実の王国として知られる地における、ヴィヴィアンガールズの物語、子供奴隷の反乱に起因するグランデコ-アンジェリアン戦争の嵐の物語」という作品を執筆し、その物語を表す空想世界の絵画制作を行ったのだが、こうした表現活動はまったく自分の世界だけのもので外部には知られず、没後に家主によって初めて発見・公開されたものらしい。 作品の多くが、新聞や雑誌の写真やイラストからトレースした漫画のような少女たち(裸か少女趣味の衣装を着て、また少女でありながら男性器を持っていたりする)をモチーフとしており、一言で言うと強烈なオタクの世界。しかし、個人の妄想の世界を突き詰めた作品群は結果としてある種の普遍性を獲得しており、その表現世界の「美しさ」と無防備なまでの「毒」に誰もが思わず圧倒され、引き込まれてしまう。何というか、一人の人間が自分のためだけに生涯をかけて追求した、原初的な欲求の表出や本物の表現の凄みを感じるのだろう。 間違いなくそれは、村上隆などの政治的・商業的でマーケティング主導の毒を抜かれたアート作品にはないものだ。そう、作品を観ながらまさに表現行為というものの本質について考えさせられるいい機会になった。さて鑑賞の後は、中庭に面したオープンテラスが心地よい美術館のカフェ・ダールにてお茶を。ここではいつも、展示会作品をテーマにしたイメージ・ケーキを出してくれるのだが、今回のダーガーの場合はこんな感じ。そのままですね・・・
by keidd
| 2007-05-20 16:14
| 東京美術
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