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さて、遅ればせながら今年初めての演劇部会ということで、昨日のバレンタイン・デーにシアターコクーンにて上演中の岩松了氏の舞台、『恋する妊婦』を観に出かけてきた。昨年の『シェイクスピア・ソナタ』がひときわ印象に残る秀逸な作品だったが、彼の作品は淡々としたシーン展開の中に丁寧な人物造形や繊細な心理描写が埋め込まれ、見終わった後にも長く余韻の残る作品が多く、今回はキョンキョン主演ということもあって期待が高まる。 地方の大衆演劇一座を舞台にしたこの作品、第一幕は昼間の一座の日常的なシーンから始まり、各登場人物が次々と現われては消えながら、決してドラマ性のある出来事の起きずごく平凡な時間が積み重ねられる。最初はキャラクターの関係や物語展開が見えず、なかなか舞台に入り込めないのだが、ゆっくりと、少しづつ会話が展開する中で舞台装置が整っていく。 小泉今日子が演じるのは、劇団座長(風間杜夫)の妻で妊娠中の「ママ」(団員からこう呼ばれる)なのだが、その子供の父親が一座を勝手に脱退した若手イケ面俳優の慎之介(姜暢雄)ではないか、との疑念が生じる。第2幕では慎之介が、異物としての役割を持ちながら登場し、「ママ」との関係を露にしながら、舞台はある一つの「事件」に向けて展開していく。全体に抑揚のない場面展開が、突如一つの非現実的でドラマティックな出来事に達したあとは、また何事もなかったかのように日常の時間が戻ってくる。 94年初演作品という古さもあるのだろうか、岩松氏の描きたかった世界観はある程度感じられたのだが、どうも今回は全体の演出や人物造形のシーン展開がかみ合わず、きれいに落ちなかった印象だったのはやや残念。特に周辺の役者達の恋愛関係や夫婦関係を描きながら、舞台展開に複線的な広がりを与えることなく、置き去りにしたまま収束してしまった感じだ。シアターコクーンの箱も大きすぎるのだろうか、大衆演劇の世界の持つ距離感や密度をうまく創りきれていないと思った。 ただ、岩松氏独特の情緒的な会話シーン(喫茶店で水を持ってこられなかったおばあさんの話など)や、それぞれの男女の、機微に富んだ恋愛シーンの会話などは今回も魅力的で、また不思議な余韻を残す、さりげない終わり方も好ましく、次回作に期待したいところ。 この日のアフターは、恵比寿のバーでシャンパンとチョコレートをいただきました。
by keidd
| 2008-02-15 08:13
| 東京舞台
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